☆ −挑戦−     進藤 みのり     7/8

         

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5月7日、フェアリーのメンバーから外されて秋田に帰って来たみのりを迎え入れて、2ヶ月に

なります。ここまでみのりと夢中で来ました。東北高校選手権で優勝し、やっと晴れ晴れとし

た笑顔が戻ってきたみのりを見てほっとしました。

12月フェアリーのオーディションに合格し、夢の実現に向け旅立った進藤みのりと深瀬菜月

でしたが、1月、2月、4月とみのりは帰国するたびに太って戻って来ました。その度注意し

1キロ位落として東京に行くという繰り返しでした。

ロシアのインナコーチは、最初身長のの高いほうから5人をメンバーにして作品の構成をして

いったそうです。当時、163,5cmでも低い方から2番だったみのりは1ヶ月位、控えの選手

としてのスタートでした。いつも自分を見て欲しいタイプのみのりにとっては最初は辛くそして

だんだん気がゆるんでいったのかも知れません。インナコーチは選手がアグレッシブでない

と使わないそうです。

4月の帰国後、山崎強化本部長からのメールがあり、みのりと話をしたという内容でした。

2月から 注意してきたけれど変化がさほどない。頑張っていないわけではないけれど期待

以上のものは出てこなかった。 しかし今1度変化を待ちたいと …そこで、最終的には1週間

で3キロ落とさなければ外すというノルマが与えられました。そして5月5日の期限の日、2,5

キロ減だったと山崎先生からの電話でした。私は3キロに到達できなかったけれど、そこまで

頑張ったのだから、またサンクトペテルブルグに連れて行き次の課題を与えてくださるかな…

などと安易に思っていたのですが、結論は厳しく、外されました。意欲に欠けることが 一番の

理由でした。

深瀬菜月は 「みのりさんは最後の1週間本当に頑張っていました」 というメールを残しロシア

合宿に出発して行きました。その時にメンバーが1人外れることの重大さをこのチームメート

たちはどう感じているのかなと思いました。まだ12月からの日が浅いチームなので、絆もこれ

からなのでしょうか。

秋田に帰ってきてから、すぐに話合いました。5月に行われる県高校総体には出たくない、

学校にも行かれない。と言うのが本音でした。なるべく人に会いたくない気持ち、無理もあり

ません。1月21日のトピックス に掲載していますが、、マスコミ、教育委員会、協会、学校、

クラスと都会では考えらないみんなに喜んでいただき、壮行してくださったり、大ごとで

送ってもらいました。それがわずか4ヶ月しで戻って来てどう思われるか、みんなの目が

になる重圧と外された挫折感は大きいものでした。

でも、みのりは「自分がしてしまったことの積み重ねの結果で外されてしまって、悔しくてショッ

けない。夢から一気に遠ざかってしまったけれど、これからも夢を持ち続け1つ1つ目標

定めて頑張っていきたい。自分を変えるキッカケとして、県の総体に臨みたい」という気持ち

なってくれました。

県大会は人を気にして、極度の緊張で大変でした。そして先月の東北選手権の前にもプレッシ

ャーを感じているようだったので、余計なことを考えないで、新体操を楽しみなさいと言ったら

吹っ切れたようで、持っている力を出し優勝することができました。楽しんで演技しようと頭の中

で唱えていたそうです。終わってからの日誌には、『フェアリーを外されてしまったことはとても

悔しいけど、その悔しさをバネに今、頑張れていて本当に良かったと思いました。』と書いてい

ました。

大会では県外の先生たちから励ましの言葉をかけていただいたようで嬉しかったみたいです。

ありがとうございました。次はインターハイです。みのりならではの演技がお見せできるように

頑張っています。

今、やっとおとなになってきたみのりがいて、話が通じて嬉しいです。体重も自分でコントロール

できようなってきました。「 自分を変えて強くなってもう1度見てくださいとみのりが言ってき

たら、見てあげる 」といってくださった山崎先生、『 本気になりさえすれば、またチャンスはある

と思う 』 いうことばを胸に、自分に厳しく夢への再挑戦をしていって欲しいと思います。

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東北選手権後、菜月が帰ってきました。1つのクラブから2人が選ばれることはすごく嬉し

かったのすが、今度は2人とも複雑な思いだろうと感じながらも、菜月の練習で、みのり

に交換の相手をさせました。でもさすがに菜月が演技を通しているときには、残酷さを感

じました。みのりの日誌、『 曲が変わっていて、あのような演技が好きだと思って見てい

ました。でも演技の話や練習の話はほとんどしませんでした。自分的に少し話をかけづら

かっです。あの演技をこなしたらすごくかっこいいだろうと思ったのでみんなに頑張って

もらたいと思いました。私も近づけるように頑張ろうと思います。』

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  みのりの高校には、大変協力していただきました。1年の後半からいなかった期間、

そして、みのりが帰ってきてから学校に出校できるまでの心配り、本当に感謝していま

す。明日から久々の期末試験です。勉強も頑張って欲しいです。